風上風下の語りの日々・・・
 
変わり者の管理人が送る、無駄な語りと呟きの日々・・・
 

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【リハビリ長編】宇宙(はて)なき夢のクレセリア:3

「迷い人が来たってしょうがないニャ・・・」

“ラジオを流しながら移動”していたら、半裸の青年が現れた。
しかも話を聞く分には彼も迷い人のようで、迷い人が迷い人を呼び寄せてしまったようだ。

「う~ん・・・おかしいなぁ?」

半裸の青年は、青髪の男性の予備の服に袖を通しながらつぶやいた。
その表情は非常に渋く、何度も何度も首を左右に傾げ、現状に納得できていない様子。

「納得いかないのは分かるんだけどね。」

「オレたちも、ちょっと信じられない。」

一応、事情を聞いた2人も、同じように納得できていない。
しかしこの青年の澄んだ薄赤い瞳に、嘘の混じり気を感じ取ることはできない。
だから余計に青年の話した事情を疑いきれないのだ。

「オレ、確かに、カントー地方に居たはずなんだけどなぁ・・・?」

胸に大きく“R”の字がプリントされた青髪の男性の服はサイズがぴったりで
彼に少し似合っている。
似合った分だけ雰囲気が出てくると、なぜか2人の男女と一匹は妙な親近感を覚えた。
彼は青髪の男性に感謝の言葉を笑顔で告げると、頭の中で自分のこれまでを
もう一度振り返る。


久々の帰郷、そして仲間の両親がさらわれた。

追跡の最中に伝授された“究極の技”。

敗北と傷心、そして復活と再会。

因縁浅からぬトレーナーとの戦いに終止符を打ち

港町への被害を最小限に止めた。

そしてその後・・・・・・


「あ。」

間抜けな声を出すと、ふと自分の両腕に掛かっていた重量を思い出す。
何度か腕を動かして、自分が抱きかかえていた存在がいたことが明確になり始めたが
その前に明確にしておく必要があることに気がつく。

よくよく自分の服装と、2人の男女の服装を腕を動かしながら観察してみると
非常に見覚えのある“R”の字がこんなにも大きく表記されている。
何の因果かは知らないが、自分自身の記憶では終止符を打ってきたあのトレーナーと
この2人の男女と一匹は、何らかの繋がりがあるのではと直感した。

「ところで今更なんだけどさ、“アンタたち、いったい何者なんだ”?」

探りを入れる言い回しで、あくまでも事の核心は突かない質疑。
あのトレーナーとの繋がり云々も含めて、こんな森の中を軽装備で迷っているということは
自分自身の半裸でいきなり登場には及ばないが、実はなかなか珍しいことだ。

これは青年のこれまでの旅人としての経験が勘づかせたことで、迷う人間というのは
準備万端でも迷ってしまう真性の方向音痴を除いて、それなりの装備をしていながらも
何か大切な物を見落としているタイプが大半を占める。

見方を変えれば、“見てくれ”はそれなりの装備を整えている人間こそが迷う人間であり
彼らのように軽装備の人間が迷っていることはほとんど無い。
もし迷っているとすれば、生きる目的か自分自身を見失っている者だ。


「「「よくぞ聞いてくれました!」」」


そんな思量をしていた青年の、その思量を吹き飛ばしてしまうような
元気な3つの声が重なり合うと、2人と1匹はバシッとポーズを決める。


「“あんたたち何者だ?”と聞かれたら」

「答えてあげるが世の情け。」


突如始まった謎の名乗りに、青年は呆気にとられながら目の前で起こる出来事に注目する。
否応無しに釘付けとなった瞳をどこにも逃がさないように、完成された機敏な動きで次のポーズを決める。


「世界の破壊を防ぐ為」

「世界の平和を守る為」


再びポーズが変わると、自然とその動きに薄赤い瞳がつられる。
この間に残った1匹が最後の動作の下準備をしていることはあまり知られていない。

「愛と真実の“悪”を貫く」

「ラブリーチャーミーな敵役」

バッチリ決まる2人のポーズ。
完成された一挙手一投足からは自信から来る年季のを感じさせる。
そこには見る側の不安が存在していない。

「ムサシ」

「コジロウ」

「銀河をかけるロケット団の二人には」

「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」

「ニャーんてニャ!」

飛び出した猫型ポケモン ニャースがこの一連の名乗りをしめると、そこには
シリアスと笑いが絶妙なブレンドで決まっていた。
遥か未来を指差す彼らの名乗りの背景には、どこからともなく現れた
原理不明のキラキラ輝くエフェクトが、しつこいくらいに目立っている。


「・・・こっちの方が、馴染み深いかな?」

「ホウエン地方まではこんな感じだったのよ。」

「今はちょっと違ってるニャ。」



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すいません、ネットが止まってました  by管理人



11月22日(日)21:34 | コメント(0) | リハビリ長編 | 管理

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